整体に通っても「良くならない」と感じる本当の理由|中野の推拿専門院
整体やマッサージ、鍼灸などに通っていて、
「思ったほど良くならなかった」
と感じたことはありませんか。
何度か通ったのに変化がわからない。
良くなった気もするけれど、確信が持てない。
そんなふうに感じているなら、
こんな見方があることを知っていただきたいのです。
人は「一番悪いところ」だけを感じてしまう
もうかなり以前、
慢性的な肩の痛みで来られた男性がいらっしゃいました。
腕が上がらないほどの痛みでしたが、
一度の施術で動きが戻り、痛みもほとんど消えました。
長く続いた症状でしたので、
間を空けずにもう一度お越しいただくようお勧めし、
二回目に来院されたときのことです。
「その後、いかがですか」とお聞きすると、
その方は「いやぁ、全然良くならないんだよねぇ・・・」
と浮かない顔をしています。
その時の私は少し驚いて
「どんな感じですか?」と尋ねました。
すると
「ずっと調子悪くて、全然良くならないんだよ」
と言いながらしきりに「腰」を摩っています。
そこで「肩はいかがですか」とお聞きすると
「肩?・・・
ああ、肩はもう大丈夫なんだけど、腰がねぇ・・・」
おわかりでしょうか。
あれほど辛かった肩はもう眼中にないのです。
良くなった瞬間に、
その方の意識からは消えていました。
そして今、
一番痛い右の首だけが彼の頭の中を占めていたのです。
良くなったことは、なぜ忘れられていくのか
これは、
その方が特別だったわけではありません。
人間の脳には、
こういう習性があります。
症状は、必ず一番悪いところを感じる。
そして良くなったところは、忘れてしまう。
なぜでしょうか?
それは、
脳が「危険を早く見つけて避ける」ために
そう働くためだと言われています。
痛みや不調は、身を守るための警報です。
だから脳は、
良くなった安心な場所より、
今まさに痛む場所を優先して映し出す。
生きるための、とても大切な仕組みです。
ただ、
この仕組みには裏があります。
良くなった部分が意識から消えてしまうために、
全体としては明らかに良くなっているのに、
「良くなっていない」と感じてしまうのです。
先日も、
朝いらしたときに
「あまり調子が良くないのよね・・・」
とやや不機嫌そうにおっしゃる方がいました。
けれど、
少しお話を伺い、
実際にお体に触れてみると、
前回よりもずっと良い状態になっていました。
その方自身、
落ち着いて振り返ってみると
「確かに、前より良くなっている」
とおっしゃいました。
朝の第一声と、ご自身の内側の実感が、違っていたのです。
整体や施術の効果が「わからない」と感じたときは
ですから、
施術を受けた後に
「変わらない」
と感じたときは、
どうか一度立ち止まってみてください。
一番気になる症状だけを見ていませんか?
以前つらかったところは、
今どうなっているでしょうか?
良くなった部分を忘れてしまってはいないでしょうか?
体は一度で劇的に変わることもあれば、
少しずつ階段を上るように良くなっていくこともあります。
そのどちらも正しい経過です。
大切なのは、
表面に出てくる一番強い感覚に振り回されず、
ご自身の内側を静かに見て、
良くなった部分を積み重ねとして受け取っていくことです。
体を段階的に整えていくという考え方について。
✅ 推拿とはどんな施術か?記事はこちら
これは、体だけの話ではありません
実はこの習性は、
私たちの日常のあらゆるところで起きています。
悩み事も、困り事も、
解決してしまうと
「なかったもの」
になります。
そして、
また新しい悩みが一番手前に出てくる。
それを繰り返しているうちに、
「自分はずっと大変だ」
「ずっとうまくいかない」
と感じてしまう。
でも本当は、
その間に解決したことがいくつもあったはずなのです。
親しい方に助けていただいたことさえ、
悩みが消えると一緒に忘れてしまうことがあります。
感謝の気持ちまでどこかへ行ってしまう。
だからこそ、
時々でいいので、
過ぎたことを振り返ってみてください。
かつて悩んでいたこと、
つらかったこと、
そして今はもう気にならなくなったこと。
そこに確かに良くなった歩みがあります。
体のことも、暮らしのことも、
少しずつ良くなっている自分に、
気づいていただけたらと思います。
すいな健康院 からだの調律整体 推拿の信長
東京|中野 信長正義
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