掌をお腹に置くだけ⁈|腹部推拿が自律神経を整える理由
施術中、施術者の掌がお腹にそっと置かれます。
そのまま、動きません。
外から見れば「ただ手を置いているだけ」です。
しかしこの静けさの中に、
推拿の深い理論が凝縮されています。
「胃の気」は下に流れるのが正常
中医学では、
胃の気は下に向かって流れるのが
正常な状態とされています。
口から入った食物を消化し、
小腸へと送り届ける。
この流れが滞りなく行われている状態が、
胃腸本来の働きです。
ところが現代社会では、
この流れが乱れやすくなっています。
忙しい日々の中で、
常に何かを考え、
見て、悩み、頭を使い続ける。
気は上に上がり、
血は頭の働きのために
肩・首を通って費やされます。
肝の気が上がりすぎると、
イライラしたり怒りっぽくなったりして、
穏やかな心身の状態に戻りにくくなります。
その結果、
胃腸の働きを促すための気が、
十分に戻せない状態が慢性化していきます。
これが交感神経過多の状態です。
腹部按法とは何か
腹部推拿の中でも
「腹部按法(ふくぶあんぽう)」は、
まったく動きのない手技です。
施術者の掌をお腹に置き、
そのまま静止する。
外から見た目には、ただそれだけです。
ただし、
これが成立するためには条件があります。
患者さんがリラックスしていることはもちろん、
施術者自身も完全にリラックスしていなければ、
この手技は成り立ちません。
「正気をもって邪気を制す」
という言葉があります。
施術者の穏やかな気を患者さんに伝え、
上がった気を静かに下げ、
胃腸の働きを促していく。
これが腹部按法の本質だと思います。
胃腸の促進=副交感神経が優位な状態
胃腸の働きが促進されるとき、
身体は副交感神経が優位な状態にあります。
これはすなわち、
自律神経のバランスが整いつつあることを意味します。
「身体を揉みほぐす」
だけでは届かない深いリラックスへ。
腹部推拿はそこを目指しています。
胃腸の不調、消化器系の疲れの方はもちろん、
自律神経の乱れが気になる方にお薦めします。
そして、
何処へ行っても解消できない首肩こりでお悩みの方、
「指が入りません」と言われる凝り性の方にも、
ぜひ一度体感していただきたい施術です。 すいな健康院 信長正義
すいな健康院 からだの調律整体 推拿の信長
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