■第一回 なぜ「マッサージは慰安」と言われるのか

query_builder 2026/02/24
推拿がひらく身体の可能性

■第一回 なぜ「マッサージは慰安」と言われるのか


訪問リハビリの現場で働く作業療法士の方から、印象的な話を聞きました。

利用者さんは身体のつらさや痛みを抱えている。
しかし医師の指示は、関節可動域の訓練や歩行訓練など、機能回復のためのリハビリが中心。
現場では「マッサージは慰安的なもの」と見なされ、積極的に行われないことも多いそうです。

もちろん、医療やリハビリにはそれぞれの役割があります。
安全性や機能回復のための訓練は非常に重要です。

一方で、現場ではこんな声もあるといいます。

「体がつらい」
「緊張が抜けない」
「痛みで動きにくい」

このような状態を抱えたままでは、運動や訓練そのものが負担になってしまうこともあります。



なぜ「慰安」と考えられてきたのか


日本の伝統的な按摩やマッサージは、血行促進やリラクゼーションを目的とした側面が強くありました。

制度上も、

  • 医療行為

  • リハビリテーション

  • 慰安的ケア

という整理の中で位置づけられてきた歴史があります。

そのため、

「マッサージは気持ちよくするもの」
という認識が広く定着しているのも無理はありません。



身体は筋力だけでは動いていない


しかし臨床の現場では、

筋力があるのに動きにくい
関節は動くのに歩きづらい
力を入れようとしても身体が固まる

といったケースに多く出会います。

こうした状態の背景には、

  • 筋肉や筋膜の緊張

  • 身体のバランスの崩れ

  • 呼吸の浅さ

  • 自律神経の乱れ

などが関係していることがあります。

身体が過度に緊張している状態では、
本来の動きが発揮されにくくなるのです。



身体がゆるむと、動きやすくなる


身体の緊張がゆるみ、呼吸が深まり、バランスが整うと、

立ち上がりやすくなる
歩き出しが軽くなる
動作が自然になる

といった変化が見られることがあります。

これは特別なことではなく、
身体が本来持っている働きが発揮されやすくなった結果とも言えます。



「整える」という視点


治す、鍛える、矯正する。

それらとは少し違う視点として、

身体を整える

という考え方があります。

筋肉や筋膜の緊張バランスを整え、
呼吸や循環がスムーズになり、
身体全体の調和が戻っていく。

そうすると、人は無理のない自然な動きを取り戻していきます。



からだの調律という考え方


身体は本来、調和へ向かう力を持っています。

その流れを取り戻すことを、
私は「からだの調律」と呼んでいます。

無理に変えるのではなく、
本来の状態へ戻るための手助けをする。

それが私の考える推拿の役割です。




次回は、
「動きにくさの原因は筋力だけではない」
という視点から、もう少し深く身体の働きを考えてみたいと思います。



■ 中野区で推拿なら

すいな健康院 からだの調律整体 推拿の信長


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