信長先生にご指導を受けましたN.Sと申します。

手根部で螺旋を描くように揉んでいく、『按揉法』という手技があります。
柔らかい力で円を描きながら浸透し、
筋肉が柔らかく変化するのを実感できます。

全身に適用できます。習い始めは、まず背腰部で用います。
初めは力の使い方が難しかったものの、やればやるほど面白く、
私は何時間やっても飽きません。
柔らかい力ですが弱い力でもありません。

私は以前リラクゼーションのお店で働いていました。
主に運動不足で硬くなったお客様が多く、
「押して」気持ちのいい施術には自信がありましたが、
「揉む」ことで柔軟にする技術は不十分でした。

担当したお客様の中には、
『手入れの良い柔らかい筋肉のプロスポーツ選手』や、
『押されるのは苦手だから60分全て揉んでほしい』という方や、
『とにかく弱く優しく』とご希望の高齢の方などがいらっしゃいました。
当時の私の手技では、十分にはご満足いただけなかったと思います。

実を言いますと「60分揉んで」というご要望のお客様には、
「私は押圧系です」と自己申告してから、
どのようにされたいか聞きながら施術しておりました。

汗だくで、懸命に60分揉み続け(どの方にも懸命にやるのは当たり前ですが)、
お客様は、
「いや~、一生懸命やってくれて本当にありがとう」と何度も言ってくださいましたが、
「今度〇〇さんのためにも推拿習ってきますよ」と返事したのを覚えています。

当時まだ、推拿塾の存在も知りませんでしたし、
手技をもっと充実させたいとは思っていましたが、
何故そんなに「推拿」とすんなり出てきたのかは自分でも不思議です。

ただ、以前自分が受けた整体院のスタッフさんがとても上手で、
経歴をうかがうと「推拿」をやってきたということ、
自分で勉強して本を読んだことがあり、
整体の源流であり手技が多彩であることなどがずっと頭の片隅にあったことは確かです。

推拿のメソッドで習得した按揉法や捏提揉法などの揉む手技は、
筋肉が柔らかいスポーツ選手のメンテナンスにも、
高齢の方の硬くなった筋肉にも、お子様にも、
安心して施術できる、安全で効果の高い手技です。

按揉法は母指で押圧する手技の方も、押圧の前のほぐしに有効です。
柔らかい力で効かせられる手技を学んだことで、
対応できるお客様の幅も広がりました。

現在では、信長先生のお導きで、
東京中医学研究所の所長にご縁をいただき、
練馬区の「すいな房」で独立して施術させていただいております。

もっともっと進化させて、
より早く、より深く、組織を変化させられるよう、
精進したいと思います。